こんにちは、wakaです! 今日は私が240ZGを入手した頃のお話をしたいと思います。
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あれは1990年代の前半、15年以上昔のことだったでしょうか。当時付き合っていた彼女と某市、某所の旧車系専門店の路地裏で、今も所有する240ZGに出会いました。
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いや、出会うなんてセンセーショナルなものではないな、打ち捨てられていたフェアレディZと対面したと言った方が正しいです。
「240ZG」と呼ぶには相応しくない黒く塗られたオーバーフェンダーとGノーズ。そして極めつけはエンジン、ミッションレスの状態。傍から見ても、240ZGの形をしたもう廃車直前の代物。
それに私は心を奪われてしまったのです(もちろん当時の相場より安価だった金額も大きな要因なのでしたが。)。
折しも楠みちはる先生の漫画、「シャコタン★ブギ」や「湾岸ミッドナイト(湾岸MIDNIGHT)」などに煽られて、当時の若い衆は空前の旧車ブーム。昨日まで鉄屑だったハコスカやS30Zがレストアという名の簡易な全塗装で、はるか高値で売り買いされていた時代です。
現在のように情報化社会ではありませんので、書類上も装備も本物の「240ZG」を見抜くことが難しい、またチューニングの知識も知り合いがやってたから真似てみようなど、理論武装抜きに妄信的に皆クルマに接していました。
私もそんな中の1人でした―。
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さて少し話は変わって、いろいろご意見はあると思いますが、まず基本的にクルマは「道具」です。
「道具」であるからには、使用する「目的」があります。
ミニバンなら7人乗っけて荷物も載るでっかい1BOX、セダンならトランクにゴルフバックを4個積めて快適に高速道路を走れないといけない、等々。
私が240ZGに求めたもの、それは、「イカした格好」ただそれのみでした。後は他人に自慢できるようなレアモノのパーツとかね。
愚かでしたね―。
そんな愚かな男が掴んだ「240ZG」がその後、剥離全塗装を行う過程においてとんでもないタマだったことに気がつくのは、その出会いからもう数ヶ月後のこと。
一緒に見に行った彼女とは、とうに別れてしまった頃でしょうか―。
2009.01.27 初出
2020.04.04 改訂
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